httPSPは、PSPでWebブラウザを使えるようにするためのツールでした(過去形)。
ファームウェア Ver 2.00 でSCE純正のWebブラウザが本体機能として搭載されましたが、それ以前はPSP単体ではWebアクセスすることができなかったのです。
そこで、以下のPSP用ゲームソフトに搭載されていた「ネットワークにアクセスするための機能」をWebブラウザとして使ってしまおう、というツールが「httPSP」でした。
現在は、PSP本体にもっと高性能なWebブラウザが搭載されているので、わざわざ httPSP を使わなければならない理由はほとんどありません。
敢えて httPSP を使う理由を探すとしたら、“自家製ソフト”を使いたいためにバージョンを2.00以降に上げたくない、という人くらいでしょうか。
※自家製ソフト:
SCE非公認の、ユーザが作成したソフト。メモリースティックから起動します。
「セキュリティ上の理由」とかで、バージョン2.00以降では起動できなくなっています。
(実際、起動するとPSPが再起不能になるトロイの木馬(悪意のあるプログラム)が存在するので、「セキュリティの向上」というのもあながち無意味とも言い切れません)
いちおう、そんな人のために、しばらく httPSP の提供はつづけます。
ただ、開発作業はおそらく行ないません。あしからず。
httPSPには2つのタイプが存在します。
- httPSP
次の“beyond”と区別するために「PC版」と付け加えることもあります。あらかじめソフトをWindows上で起動しておき、PSPからはこのソフトを(つまりPCを)経由することでWebアクセスを実現します。
httPSP:beyond こちらはPCを使いません。その代わり、別途「fake DNS」等を利用する必要があります。(詳しくはbeyondのページで説明します) httPSP:beyondは'06年5月末をもってサービスを終了しました。
『ワイプアウト』など一部のPSPソフトは、実はゲーム内にWebブラウザを内蔵しています。ソフトメーカーが用意した専用Webサイトにアクセスして、データをダウンロードしたりするのにブラウザを内部的に使っているのです。
しかし、その内蔵ブラウザは専用サイト以外にはアクセスできないようになっています。というのも、ブラウザにはURLを入力する欄が存在しないうえ、専用サイトには外部へのリンクも用意されておらず、外部のサイトにアクセスする手段がないからです。
そこで“httPSP”の出番です。httPSPを利用すると、アクセスの内容を都合のいいように書き換えてしまい、便利で快適なWebブラウジングが行なえるようになります。
具体的には、次のような書き換えを行ないます。
- 「アドレスバー(URL欄)」や「進む・戻るボタン」「ブックマーク(お気に入り)」といった、内蔵ブラウザに足りない機能を追加
- 「フォームで日本語入力できない」「半角カナが文字化けする」「画面が真っ黒になるページがある」などの内蔵ブラウザのバグの修正
- その他便利機能の追加
こうして、httPSPを使うことで『ワイプアウト』や『ダービータイム』などのゲームソフトがWebブラウザとしても使えてしまうのです!
httPSP:beyond → ノート(blog)をご覧ください。
PC版 → PC版のページ
また、PC版のβバージョンが ノートに上がることがあります。
[Q] 対応しているPSP本体ファームウェアのバージョンは?
- 1.0でも1.5でも大丈夫です。httPSPはPSP上で動かすソフトではないので、PSP本体のバージョンに左右されないはず。なお、2.0以降は未確認(わざわざhttPSPを使う理由もないですし)。
[Q] PSP本体の改造とか必要なの?
- 改造の必要はまったくありません。そのためメーカー保証がきかなくなることもありませんし、後から中古屋に売り飛ばすことになっても安心です。
[Q] PSP本体やセーブデータを破損する可能性は?
- 破損する可能性はないです。(ただし、ブラウザにセキュリティホールが発見されて、それを悪用したサイトにアクセスした場合はわかりません。まあ、そんな本体やメモステの内容を書き換えられる穴が見付かったら大事件ですが…)
[Q] メーカーが意図しない使いかただと思うけど、違法性は?
- 違法性はないと思います。「取得するWebページの内容を利用者の同意のもとに書き換える」ことが違法だったら、Yahoo!など著名サイトが提供しているWeb翻訳サービスも違法ということになってしまいますし。
[Q] ソフトメーカーはソフトのオンラインサービスの提供期間を半年とかに限定しているけど、サービスが終了しちゃったらブラウザは使えなくなる?
- おそらく大丈夫です。この世にWebがある限り半永久的に使えると思います。(通信内容を調べた限りでは通信開始時のサーバ認証(DNAS?)とかは行なってないようなので)
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