PS3のHDDを交換してみた

当面Ad[es]ブログになりそう」、なんて書いた矢先にいきなり別の話題ですが、PS3のHDDを換装してみました。
「HDD交換」と聞くとけっこう難易度高そうですが、PS3の場合、メーカー自ら可能と公表していることなので、いわゆる「改造」には入らない、敷居は低めの作業です。

【HDD選びの指針】

HDDは、市販されてる2.5インチ・SATAタイプが普通に使えます。PS2のHDDは形状こそ3.5インチIDEでしたが、市販品をそのまま挿しても使えなかったことを考えると、時代の流れを感じます。

PS3に標準で搭載されているのはSeagateの5,400rpmモデルだそうですが、この記事によると「7,200rpmの高速回転モデルを選んでも、アクセスは早くならない」とのこと。むしろ発熱が増したり値段が高かったりすることを考えると、5,400rpmのほうがオススメのようです。
なお、キャッシュ容量は2MBより8MBのほうが有利な模様。

【HDDを買いに行く】

というわけで新宿のビックカメラに行ってみたら、日立(旧IBM)の100GBが¥7,980という出物発見。7,200rpmだけど、この店で売ってる80GB以上のどの2.5インチSATAより安い。最後の1個、しかもこのモデルは再入荷未定とのこと。

でもなあ...7,200rpmか...。発熱考えると「高価でも敢えて5,400rpmを買う」というほうが賢いのかな...120GBか160GB買おうと思ってたし、100GBじゃ少ないかな...。と逡巡してると、型番の傾向が他の日立製と違うことに気付きました。普通は「HTS~」という型番なのに、これだけ「HTE~」。
携帯で検索してみると、HTS~が「Standard」モデルで、HTE~が「Enhanced availability」モデルらしい。
よくわからんがサーバ向けってこと? ならきっと家庭用より丈夫なのでは? それが安いんだったらお得じゃん? と勢いで買ってみることにしました。ポイント還元はバルク品なので3%。

【交換作業】

交換は、本体同梱のマニュアル「使用上のご注意/故障かな?と思ったら」の16ページに書いてあります(PDFのダウンロードも可能)。プラスドライバー1本あれば、10分くらいでできちゃいます。「このシールをはがすと保証が効かなくなるよ」みたいな関門もないので、特に勇気なども必要ありません。
交換したら電源を入れるだけで、初期化とかは自動的におこなってくれるので、何も考えずに載せ替え完了です。
メニューの[設定]→[本体設定]→[本体情報]でHDD容量を確認できます。

なお、一部のゲームソフトでセーブデータの移行がうまくいかないという話もあります。可能ならPS3購入直後、ゲームソフトで遊ぶ前にHDDを交換したほうがいいみたいです。

【HDD仕様・後日談】

家に帰ってからHDDのスペックシート(PDF)を見てみたら、驚愕の事実発見。
「24時間×7日稼働(つまりずっと電源いれっぱなし)でも大丈夫」「部品を少なくして故障率低減」とか、PC向けというよりもサーバに適してる感じなのですが...動作環境の室温が「5℃~40℃」!
サーバ向けなので「空調、特に冷房がちゃんとしてること」が前提となってるようです。ちなみに「HTS~」のほうは「5℃~55℃」。

まあ、文字通りの「室温」はさすがに40℃になることはありませんが、PS3の物凄い発熱を考えると、PS3の周囲の温度は余裕で40℃を越えてる気がします。PS3横置きで使ってるんですが、排気口の近くに温度計置いて『みんなのGOLF 5』を30分くらい遊んでみたところ、46℃になってました...。
HDDは「温度が10~15℃上がると寿命が半分になる」という話もありますし、USB扇風機でも買ってきて回しておいたほうがいいのかもしれません...。(USBの電源はPS3から取れますし)

このブログ記事について

このページは、水の森が2007年8月16日 01:45に書いたブログ記事です。

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