iモードじゃないドコモのFOMA M1000

M1000

ドコモのプレミアクラブ会員なら、3000ポイント(=3000円相当)でM1000と交換できるキャンペーン開催中です。

以前にも何回か同様のキャンペーンをやってましたが、今回はプレミアクラブに入っていれば誰でも3000ポイント。前回は確か、優良会員以外は5000ポイントだったので、よりお得度が増しています。ちなみに、プレミアクラブは今はドコモユーザなら誰でも無料で入れるので(昔は毎月一定額以上使ってる人しか入れなかった)、ドコモ使ってるのに未加入の人は今すぐ入りましょう。入るだけで毎月のポイントの付与率が2倍になります。

しかしこのM1000、モトローラ製の端末なんですが、「ビジネス向け」と銘打ってるだけあって他のFOMA端末とは一線を画す仕様になっています。
何より特徴的なのが、他の「X90xi」「X70xi」シリーズと名前を比べれば一目瞭然、「i」が付いてません。iモード非対応なのです。

他のFOMA端末のインターネットサービスは、基本的にすべてiモードです。すなわちこのM1000ではiモードメールもiアプリも、iモードのWebブラウジングもできません。
ではどうするのかというと…?

この端末では、FOMA網で通信するには、PCのようにISP(プロバイダ)と契約する必要があります。その分、フルブラウザ(Opera)を搭載してたり、POP3/IMAPのメールが使えたり、iモードに囲い込まれたサービス(着うたとかゲームとか)に興味がない人にとっては、ちょっと面白い端末となっています。通信はFOMAのデータ通信のほか、無線LAN(802.11b)やBluetoothも可能。

なお、FOMAカードを挿さなくても、FOMA通信以外の全機能(カメラも、無線LANでのWebブラウジングも)が利用可能です。「カードを挿さないとテレビが見れないワンセグケータイ」とは違う思想で作られているようです。

iアプリには非対応なものの、アプリの開発環境は公開されているので、OSネイティブ(Symbian)とJava(MIDP)のアプリを自由に作ったりインストールしたりできます。
ちなみに、私は海外に行くことがないので興味がないですが、GSM/GPRS対応というところに利点を見いだす人もいるかもしれません。

…と、さんざん褒めてみましたが、残念ながら素晴らしい点ばかりというわけにはいかないようで。数日使ってみての感想。
・動作が全体的に重い。ブラウザとか、実用的かと言われると正直、微妙。
・ハードウェアキー(ボタン)がほとんどなく、文字入力はタッチパネル操作。なのにソフトウェアキーボードを立ち上げるのに毎回2秒くらい待たされる。
・ハードウェア方向キーの効きが異様に悪い。しかも決定キーを兼ねてるので操作ミス頻発。(個体差かもしれませんが)
・液晶は320x208と、QVGAより小さい。せっかくのフルブラウザもこれでは…。
・付属カメラはテレビ電話専用と思った方がいい。デジカメとして撮影できないわけではないけど、マクロモードないし、画質も…。
・メールはリアルタイムに配達されず、自分からサーバに取りに行かないといけない。(ただしSMSと、ドコモのISP「mopera U」のEメールだけは自動的に端末に配信される)

実は、メインで使ってる携帯電話を音声・iモードメール専用にして、M1000をネット&PIM端末として2台体制にしようと思ってたんですよ。何と言ってもOperaだし。
でも、やめました。これだったらメイン端末でiアプリのフルブラウザ(jigとかibisBrowser)を使ったほうが、ずっと快適です…。
パケホーダイで毎月3,900円払うよりは、2台目をデータ専用プランにしたほうが安上がりだと思ったんですけどねー。(毎月10万パケットまで無料の「データプランS」なら、ファミリー割引適用で月2,170円。だいたい月12万パケットくらいしか使わないんで。)

ただ、先に書いたとおり、M1000ではアプリが自由に作れるので、「通信可能なプログラマブル携帯端末」としては非常に面白そう。手放さずに持っておこうとは思います。ヤフオクに出しても1万円前後にしかならないですし。(前回のキャンペーンの時は、5000ポイントで交換だったけど、ヤフオクの相場は2万円以上だったなぁ)

このブログ記事について

このページは、水の森が2007年4月22日 02:03に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「FON、無線LANルータを1日だけ無償配布」です。

次のブログ記事は「引き続きM1000」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。