軽く薄く、ビデオ出力可能な新型PSP

E3で発表されました、噂の新型PSP!
ニュースリリース
「PS1→PS2」というような意味での「PSP2」ではなく、「PS2→薄型PS2」みたいな感じの型番変更(マイナーチェンジ)でした。現行型番が「PSP-1000」、新型番が「PSP-2000」。

外見が現行機と大して変わってないのは残念ですが、33%軽くなって、20%薄くなったそうです。
あとは現行機との違いは、
●ビデオ出力ポートが付いた
●メインメモリ倍増。ただし増えた分はUMD読み込みキャッシュ専用
●USBで充電できるようになった
...といったところでしょうか。
(いろんなブログを見ると「さらに、これこれの機能も追加された」なんて書いてありますが、実はこれまでのファームウェアのアップデートで実装済みで、現行機でもできることがほとんどのようで...)

ビデオ出力は、別売ケーブルでテレビ等に出力できます。ケーブルはお値段不明ですが、赤白黄色のコンポジットから、Sビデオ、D端子、コンポーネントがそれぞれ用意されます。HDMIはない模様。
ただし、コンポジット・Sビデオでつなぐ場合は、「UMDビデオの再生」「メモステ内の静止画・動画再生」のみ。ゲーム画面を出力したい場合は、「プログレッシブ対応テレビ」と「D端子またはコンポーネントケーブル」が必要なようです。10年以上前に買ったウチのブラウン管テレビじゃダメなようです。

メモリは現行の32MBから64MBに倍増ですが、増えた分はUMD読み込みキャッシュ専用のようです。確かに型番変更であって「PSP2」ではない以上、「新型PSP専用ソフト(旧PSPでは動きません)」というのが出てこられてもややこしくなるだけですから仕方ないですが。でもWebブラウザとか使ってるときは64MBをフルに活用できると嬉しいですね。PC向けサイトを閲覧してると、けっこうメモリ不足になるので。

UMD読み込みキャッシュとはどういうことかと言うと、データを読み込むときに、1回目はUMDから読みますが、そのときにキャッシュ用メモリにも保存しておくわけです。そうすると次に同じデータを読もうとしたときに、遅いUMDから読むかわりに、キャッシュメモリから速く読めるという寸法です。キャッシュに残っていればですが(キャッシュメモリは32MBしかないですから、最大1.8GBあるUMDの全データをキャッシュしておくわけにはいきません)。

具体的に言うと、『モンスターハンター』で、エリア4からエリア5に行って、そしたらイャンクックにつっつかれてエリア4に押し戻されてロード画面になったりしますよね。旧型PSPならそのとき、エリア4のマップデータをUMDから読むので待たされてイラッと来るのですが、新型PSPならエリア4のマップデータはキャッシュメモリに残ってるので、一瞬でロードが終わるというわけです。...そんなにうまくいくかはわかりませんが、新型PSPが出る前に発売された既存ソフトでも、ロードが(ある程度)高速化される機構というのが嬉しいところ。

ところで新型PSP、バッテリーの持続時間とかまだわからないのですが、薄くなったことでバッテリー容量は1200mAhとなっています。
現行機が標準1800mAh大容量が2200mAhですから、かなりのシェイプアップです。(今のところ、新型PSPの大容量バッテリーは発表されてません)
まさかバッテリー持続時間もXX%削減、ってことはないでしょうが、ちょっと気になるところです。

メモステは最近出てきた一番小さい「マイクロ」ではなく、現行機と同じ「デュオ」を使うようです。無線LANが11bのみで11g非対応なのもそのまま。画面サイズも4.3インチのままです。USBポートにつなぐ周辺機器(カメラとかGPS)もそのまま使えそうな予感。

思い返してみれば、PS2のときも型番変更でHDDが外付から内蔵になったり、その後薄型化されてLANポートが標準装備になるかわりにHDD非対応になったりと大胆な進化を繰り広げてきたわけですが、それと比べると今回のPSPの型番変更は互換性を重視してますね。インパクトはおとなしめですが、価格次第では(まだ価格未発表)買い換えたくなるかもしれない一品です。

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このページは、水の森が2007年7月12日 21:49に書いたブログ記事です。

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