IE7時代にIE6の検証環境を得るには

普段使いのWebブラウザはFirefoxなのですが、やはりシェアNo.1はMSIEですので、生産物に関してはIEでのチェックもします。
これまでIE7で確認していたのですが、先日IE6でのみ発生するバグに出くわして、IE6環境を捨てるわけにはいかないか...と思い、環境を構築する方法をちょっと調べてみました。

1. IE7はあきらめる(Vista不可)
Windows XPであれば、IE7にバージョンアップ済みであっても、IE6に戻すことができます(コントロールパネル→プログラムの追加と削除)。どうせ普段はFirefox使ってるんだし、IE7はなくてもいい...というなら手っ取り早い方法です。
ただし、最初からIE7が入ってるVistaではこの方法は使えません。

2. Multiple IEを使う(XP限定)
Multiple IEという、複数バージョンのIEを共存させるソフトがあります。IEのバージョン 7 を残したまま、3、4.01、5.01、5.5、6.0 を同時に使えてしまうという凄いソフト。ただしやっぱりXP限定です。
ただ、さすがにいろいろ制限があるようで、たとえばプロキシの設定が(少なくとも私は)できませんでした。今回はプロトコルアナライザを使いたかったので目的に合わず。

3. Vitual PCで仮想マシンを作る
マシンのスペックに余裕があるなら、Virtual PCで「IE6専用」の仮想マシンを作ってしまうという手があります。これならVistaでも大丈夫。
XPユーザの場合は逆に、システムはIE6にして「IE7専用仮想マシン」を用意するという選択肢もアリ。

Virtual PC自体は無償で配布されているのですが、その上で動く「IE6専用仮想マシン」用にWindowsのライセンスをもう1本調達しなきゃいけないところがツライところです...と思ったら!
なんとMicrosoft自身が「IE6専用仮想マシン」を無料公開しているのでした!(IE7仮想マシンもあります)
仮想マシンのOSはどうなってるのかというと、「アクティベート前のXP(SP2)」。なるほど、それなら合法的にタダで使えます。その代わり2008/4/1までの使用期限付き。(ただ、先月までは「2007年12月までの期限付き」を配布していたので、春になったらまた期限が延長される可能性はあります)

仮想マシンを動かすとなると、実マシンにはそれなりのスペックが要求されます。
・対応OS:XP / Vista / Windows Server 2003
・仮想マシン用に必要なHDD容量:最低1.5GB
CPUやメモリは潤沢なほどよい、という感じでしょうか。一応CeleronやPentium IIでも起動はするみたいですが、実用的ではないでしょう。

LinuxやMacをお使いの方は、VMwareを使えば同じコトができるかもしれませんね。ただ、Microsoftが配布してる上記仮想マシンはVMwareでは動かないという話もあります。動いたとしてもライセンス的にどうなのかはわかりません。
また、自前で「アクティベーション前のWindowsを動かす仮想マシン」をVMware用に作って、それを使い続けることも技術的には可能そうです。30日以内にアクティベーションしないとWindowsが使えなくなりますが、IE6の検証目的であれば仮想マシンの状態を保存しておく必要はありません。保存しなければ、何度仮想マシンを起動しても、起動した日が常に1日目となり、(1ヶ月間起動しっぱなしにしない限り)永遠に30日目は来ないわけで...。
もちろん、そんな使い方がライセンス的にどうなのかは私は確認していませんので、やってみようという方は自己責任でどうぞ。

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このページは、水の森が2007年12月11日 12:29に書いたブログ記事です。

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