PSP動画研究(1)~画面モードとは?

前項「PSPがVer.3.30でフル解像度動画に対応!!」で書いたとおり、PSPがファームウェアのバージョンアップで、より高解像度な動画の再生に対応しました。
ところが、今のところ、PSPでの再生に適した高解像度動画を作るには、ちょっと面倒が必要です。

ソニー純正の動画変換ソフトImage Converterは、まだ高解像度への変換ができません。
フリーソフトの携帯動画変換君では、高解像度の動画が作れることは作れるのですが、キレイに再生するには、PSP上で再生するたびに「画面モード」を切り替える必要(詳しくは後述)があるのです。

市販の有料ソフト、たとえば「TMPGEnc 4.0 XPress」や、変換君でも中身の変換エンジンを取り替えたりすれば、イイ感じの動画が作れるのですが、その前にまずPSPの「画面モード」とは何なのか、ちょっと調べてみました。

PSPで動画を再生しているときに△ボタンを押すとメニュー(操作パネル)が表示されますが、ここで「画面モード」アイコンを選ぶ(○ボタンを押す)たびに、モードが切り替わります。
どのモードに切り替わるかは、動画の種類によって違っていて、それが話をややこしくしているのです。

まず、従来解像度(320x240)の動画の場合、以下のように切り替わります。
16:9動画4:3動画説明
ズーム 選択不可 縦横比を変えず、余白がなくなるまで拡大表示 (=上下が切れる)
フル 選択不可 縦横比を変えてでも、画面いっぱいに拡大表示 (=横に太る)
オリジナル 変形・拡大せず、元のまま表示 (=周りに余白ができる)
ノーマル 縦横比を変えず、はみ出さない程度に拡大表示 (=ピントが甘くなる)
4:3 選択不可 ムリヤリ4:3表示

画面モードは5種類ありますが、実用的なのは「オリジナル」か「ノーマル」でしょう。
「ノーマル」はちょっと引き延ばして表示するため、どうしてもぼやけた感じになってしまいます。いっぽうで「オリジナル」は引き延ばしはしないため、表示はクッキリですが周りに余白ができて物寂しい感じがします。
PSPの引き延ばしルーチンは優秀で、それほどぼやけて感じさせないので、普段は「ノーマル」で表示している人も多いんじゃないでしょうか。

さて、次は変換君で16:9のフル解像度(480x272)の動画を作ってみた場合です。

種類16:9動画(480x272)
ズーム
フル
オリジナル 選択不可
ノーマル
4:3 選択不可

「オリジナル」が選択できない、というよくわからない状況になってしまいました。どうも16:9の動画であることがPSPに認識されておらず、4:3の動画としての扱いを受けているようです。
「フル」にすれば一応全画面での再生が可能ですが、普段「オリジナル」や「ノーマル」を使っている場合はいちいち切り替えなければならず、ちょっと面倒です。

そこで、次回(いつになるかわかりませんが)は、「正しいフル画面動画を作る方法」に迫ってみたいと思います!

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このページは、水の森が2007年4月 3日 13:07に書いたブログ記事です。

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