「アナログ映像入力をMPEG2に変換してHTTPに乗せちゃう」という、カノープス「DNT-888L」。このブログではDNT-888Lかなり面白いよという記事を書いてきたんですが(その1・その2)、強力なライバルが出現しました…!
その名もエバーグリーン(上海問屋)のJTV-100-F-PJ!!
使い方のサポートなし、マニュアルは英語、保証は2週間、というマニア向け製品ですが、それゆえのメリットがありそうです。
仕様をDNT-888Lと比べてみると…。
DNT-888L | JTV-100-F-PJ | |
---|---|---|
アンテナ入力 | 地上波アナログ | 地上波アナログ |
ビデオ入力 | 2系統 コンポジット(赤白黄) Sビデオ コンポーネント |
1系統 コンポジット(赤白黄)のみ |
映像コーデック | MPEG2 最大720x480/8Mbps |
MPEG4 最大640x480/1800kbps |
音声コーデック | MPEG1 Layer2 | G.726 (※) |
赤外線リモコン機能 | IN/OUTとも可 | 非対応? |
※G.726というのは、いわゆるADPCM。MPEG4+G.726の組み合わせは「SD-Video」方式でも使われているそうです。どうもモノラルっぽい。
これだけ見ると、DNT-888Lのほうが高機能なうえ実勢価格が安いわけですから、わざわざ怪しげなJTV-100-F-PJに手を出す理由はなさそうに思えます。
しかし! その代わり、DNT-888Lにはない興味深い機能が2つあるのです!(ざっと見ただけなので、他にもあるかもしんないけど)
1. ストリーミングサーバ機能
英語マニュアルを読むと、RTSP・RTPでの配信ができるっぽい! これは888Lには逆立ちしてもできない芸当です。
2. コピーガード非対応?
商品紹介ページには次のように書かれています。
PCとネットワークがあれば、全部屋でDVDで映画を見られる!!家庭内金曜ロードシ・・・ゲフンゲフン
888Lで同じことをやろうとすると、DVDのコピーガード信号を検出して再生がストップしてしまいます。ということは…?
あとMPEG4なので、MPEG2な888Lよりも狭いネットワーク帯域で使えるのもありがたいかもしれません。無線LAN経由だとか外出先だとかで使いたい場合は、JTV-100-F-PJのが実用的かも。
もっとも「見るだけ」だったら、ただのMPEG4なJTV-100-F-PJよりも、より高画質高圧縮なMPEG4 AVC(H.264)対応のロケーションフリー(Amazon)のほうがオススメですが。
ちなみにJTV-100-F-PJは、Linuxとかからでも録画できるかどうかは不明。できそうですが。