バッファローが来月発売する「ゲーム機専用無線LANアクセスポイント "Wi-Fi Gamers" WCA-G」。国際標準規格IEEE802.11を使うにもかかわらず、ゲーム機「専用」と謳ってます。PCでは使えないのか!?
ゲームユーザに対して敷居を低く感じさせたいのか、それとも本当にPCでは使えないのか、ちょっと興味深い存在です。たぶん「PCでも使えるけど、メーカーサポートはしない」ってところだと思いますが。
モノとしては、だいたい以下のようなスペック。
●802.11b/g対応
PSPやDSでは最大11Mbpsの11bしか使えませんが、PS3は最大54Mbpsの11gが使えるようです。
●セキュリティ方式はWPA-PSK(TKIP/AES)、WEP (128/64bit)
WEPしか対応してないDSを使うと、PSP/PS3でもWEPを使わされるハメになるので要注意。
ちなみに我が家では、
・PC→ 11a(5GHz) でWPA
・その他→ 11b/g(2.4GHz)でWEP
というように2種類の電波を流してます。WEPでお買い物とかはちょっと...。
●無線LANアクセスポイント機能のみ(ルータ機能は持たない)
これは「無線LANルータにつなげるだけで、ゲーム機がネットワークにつながるよ」というシンプルなわかりやすさにもつながってるので、まあいいんじゃないでしょうか。
特徴的なのは、
●アクセスポイント本体のボタンを押すだけで、AOSSで設定可能
●アクセスポイント本体の液晶小窓で設定・接続状況を確認できる
といったところでしょう。たぶん、逆に「AOSS以外での設定不可」「Webインターフェースでの設定不可」ってことだと思います。このへんが「PCはつながりません」と表明してる理由でしょうか。
あとIPアドレスは、たぶんルータからDHCPでもらわないといけない気がします。
「設定はPCいらず」という点は徹底されていて、ファームウェアのアップデートすら、アクセスポイント本体だけでできるみたいです。すごい。
スループットは、たぶん11bでの利用を中心にチューニングされてるでしょうから、11gでつないでもあんまり速くはない気がします。でもとにかく設定が手軽なのは良いかも。
PCとか無線LANとかに詳しくなさそうな人に「DSやPSPを無線LANでつなぎたいんだけど、何を買えばいい?」って訊かれたときには、けっこうオススメしやすい製品なような気がします。アマゾンでは¥8,751で予約受付中(Amazonポイント437pt還元)。...初心者にオススメするには...ちょっと高い...ですが。
なお、こいつではどうやってもXLink Kaiは使えませんので、モンハン命!という人は、GW-US54Mini(¥1,980)とかGW-US54GXS(¥2,280)とかのUSBアダプタタイプを買いましょう。
あと、PS3は、無線LAN機能を内蔵してる60GBモデルであっても、できるだけ有線でつないだほうがいいと思います。PS3の体験版とかゲームアーカイブスとかをダウンロードしようとすると、1本数百MBとか当たり前ですから。先月から配信が始まってる「パネキット」は78MBでしたが、これは少ないほう。
最後に。「ゲーム機専用」と言いつつ、Xbox(360)はサポートされていません。
というのは、初代Xbox・360とも、AOSSでの無線LAN接続ができないので。(AOSSというのは、バッファローという日本の会社が開発した、無線LANの設定を自動化する仕組みです。北米で作ってる機械には載りにくいよなぁ)
すでに360持ってるけどまだネットワークにつないでない人...というのもかなり珍しい気がしますが、もし「これを機に360をネットにつなげよう」と考えてる人がいたら、ご注意ください。
(ただし、おそらく「接続できない」ってことはないです。MSのサイトでも「AOSSでの接続方法」が解説されてますが、これを応用すれば行けるかと)