Ad[es]の料金プランを考える

「つなぎ放題」が最安になるのは、次のような場合。
(1) 通信速度は2x方式＝64kbps（W-OAMの高速アンテナがある場所なら102k）で我慢する
(2) 「A＆B割」の対象プロバイダに加入している
(3) 月に13万パケット以上使う

各条件を詳しく見る前に、大前提を。
トータルの額を見たかったので、どのプランにも、オプション「高速化サービス（315円/月）」の料金を上乗せしてあります。これがないと使い物になりません。

さて、では条件1「通信速度は2x」についてですが、もし128k（W-OAMなら204k）が出る4x方式がいいのなら「定額プラン＋データ定額」以外の選択肢はありません。
（「つなぎ放題 [4x]」というプランもありますが、これはPCにつなぐ場合はともかく、Ad[es]単体利用だとどうやっても「データ定額」より安くはなりません）

2xで我慢するとなると、「定額プラン」に「リアルインターネットプラス」オプションを付けるか、または「つなぎ放題」にするかを選べます。ウィルコムは「つなぎ放題」のことを「データ通信向け料金コース」と区分けしてますが、データ通信カードだけでなく電話機でもこのプランに入れますし、実は通話も可能です。
「定額プラン」はPHSへの通話が無料なので、それを魅力に思うなら「定額プラン」を選ぶのもよいかと。私の場合は、070に電話することは滅多にないので、「定額プラン」を選ぶ理由があんまりないです。

次に条件2の「A＆B割」ですが、対象となるISP（プロバイダ）のADSL・光・CATV等のブロードバンド回線に加入している場合、なぜかウィルコムの月額料金が15%引になるサービスです。
ウィルコムのサイトから対象ISPのリストを見ることができますが、大手のISPはたいてい対象となってるんじゃないでしょうか。
もし「A＆B割」を使えない場合、「つなぎ放題」の料金はこれより913円アップになります。

条件3ですが、これはグラフを見てのとおりです。「データ定額」は2段階定額なので、1ヶ月に約13万パケットまでだと「つなぎ放題」のが割高になります。
ただし「つなぎ放題」の「年間契約割引」は契約期間によって割引額が変わります。グラフは1年目の場合ですが、2年目だと「データ定額」の初期値とほぼ同額、3年目以降だと最初から「つなぎ放題」のほうが安くなります。

そんなわけで、以上の条件が満たせるのなら「つなぎ放題」が最もおトク、という計算になりました。
「つなぎ放題」＋「年間契約割引」＋「A＆B割」で4,263円、「高速化サービス」315円を付けて月々4,578円です。併せ持ちしてるドコモの「パケ・ホーダイ」4,095円＋フルブラウザJavaアプリ「ibisBrowser」315円＝4,410円/月を解約したので、2台持ちになったにもかかわらずトータルでは微増で済んでいます。2年目からは「年間契約割引」の割引額が上がるので、トータルでもウィルコムのほうが安い計算になります。

ついでなので通話料金も比べておきましょう。

【定額プラン】
▽PHSへ：無料
▽携帯へ：30秒ごとに13.125円
▽一般加入電話へ：30秒ごとに10.5円

【つなぎ放題】
▽PHSへ：20秒（160km超）～70秒（同一区域内）ごとに10.5円
▽携帯へ：24秒ごとに10.5円
▽一般加入電話へ：20秒（160km超）～70秒（同一区域内）ごとに10.5円

PHS宛が最も差が出やすいですが、私の場合どっちにしろゼロ円で同じだったりします。
携帯宛は、単位時間が違いますが、最小公倍数となる120秒だとどっちも52.5円になります。
加入電話宛は、遠くに電話する場合「定額プラン」のが安いですが、同一区域内だと「つなぎ放題」のほうが半額以下という驚愕の事実が潜んでいました。「つなぎ放題」の区域内が公衆電話より安いのは、さすがPHS。

ところで、契約の際に「定額プラン」で申し込んだのに、すぐに料金プランを変えちゃっても大丈夫？ と心配になるかもしれませんが、「年間契約」を維持し続ければプラン変更は自由（無料）です。
ウィルコム公式サイトのFAQにも書かれています...と言いたいところですが、なかなか微妙な言い回しですね。大丈夫なハズです。ビックカメラの担当のお姉さんは大丈夫だと言ってました。

料金プランの変更申し込みは電話機からでも、PCからでも可能です。ドコモみたく「1ヶ月に3回以上変更したら追加手数料発生」ということもないので、悩まず変更できます。（ただし、ドコモは変更が即適用されますが、ウィルコムの場合は2日後から適用となるのでご注意を）

これであなたもリーズナブルなウィルコムライフ！