PSPの液晶サイズは480x272ピクセルなんですが、これまで再生できる動画のサイズは320x240(QVGA)までに制限されていました。画面いっぱいに再生したいときは、引き延ばして表示していたのです。
正確に言うと、UMDビデオやPortable TVといった“有料動画”では480x272のフル解像度動画に対応していましたが、ユーザが自分でエンコードしてメモリースティックに入れる動画は、QVGAまででした。
(もっと正確に言うと、カスタムファームウェアを導入すればフル解像度の動画も再生できます。でもこれは一種の改造なので、メーカー保証がきかなくなったり、導入に失敗するとPSPが再起不能になったり、ちょっとした勇気が必要でした)
でも! バージョン3.30では480x272(PSPの液晶サイズ)や、720x480(NTSC、つまりハイビジョンじゃないSDテレビサイズ)の動画がサポートされたのです! しかもVIDEOフォルダでのサムネイル表示にも対応!(これまでは既定のつまんないアイコンが表示されるだけでした)
なんだかものすごい大盤振る舞いです。
取り急ぎ、携帯動画変換君用の変換設定を作ってみました。
Title=AVC 480x272/29.97fps/VBR QB7 ステレオ/128kbps TitleE=AVC 480x272/29.97fps/VBR QB7 Stereo/128kbps Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -timestamp "<%TimeStamp%>" -bitexact -vcodec h264 -coder 1 -bufsize 128 -g 250 -vlevel 21 -fixaspect -s 480x272 -r 29.97 -qscale 7 -maxrate 3000 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 64 -f mp4 "<%OutputFile%>.mp4"" Command1=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -f image2 -ss 5 -vframes 1 -s 160x120 -an "<%OutputFile%>.jpg""◆私の好みで、VBRのQB7としてます。「画質が荒くなってもいいから、ファイルサイズを小さくしたい」というヒトは、-qscale を15とか25とかにしてみましょう。
◆元素材は16:9でも4:3でも大丈夫(なはず)です。(-fixaspectを指定してるので、4:3の場合は左右に黒がパディングされます)
◆再生時は、「画面モード」を「フル」にしてください。
◆Main ProfileのLevel 2.1対応だそうなので、-vlevelは21にしてみてます。
ヒマがあったら、もうちょっとオプション吟味してみますね。